赤い傘の観察と分析

考えたこと、したこと、言ったこと、見たこと

あの海の日の記憶

ふと、6年前の夏の記憶が蘇った。13年くらい飼っていた犬が倒れ、死んでしまうまでの2日間。

海の日で、とても暑い日だった。夕方になって、暑さも和らいできたから、散歩に出かけよう、と提案したのは私だった。お母さんと、犬2匹。4人での散歩。下の犬も、だんだん上の犬と並んで上手に歩けるようになってきたところだった。そんな姿を見ているのもとても楽しみだった。だから、もう少し長く散歩しようと、長めの散歩コースを選んだ。帰りに道になった頃、突然倒れた。そして、立ち上がろうとするも全身が痙攣したようになって思い通りにならなくて、本人もすごくびっくりしたような様子だった。結局、立ち上がれずその場で蹲ってしまう。お母さんが車を取りに帰って、車に乗せて家まで運んだ。水を飲ませるもうまく飲めず、ずっとハアハアと息をしている。そんな息を続け、飲んだり食べたりできないまま、次の日には亡くなってしまった。

今こうして思い出しても、私が散歩に行こうと言わなければ、とか、もう少し早く帰っていれば、と思う。